どうして忘れていたんだ。あんな重要なこと。

 私が泣いて泣いて、前世のかわゆい弟に蔑まれる原因にもなったというのに。

 今は何月何日だ?
 あの戦いは、起きた?

 いや、おそらく起きてはい ...

 すべてに絶望した瞬間、私の目は覚めた。

 どうやら、熱をだしてうなされていたらしい。
 まあ、幼い体にあれだけ膨大な量の記憶が流れこんでくれば、熱のひとつやふたつも出るだろう。

 あれはきっと、前世と ...

 その日、私の世界は崩壊した。

 ピシャーンッ!と私の頭の上に雷が落ちたような衝撃が全身を貫く。本当にしびれているような気さえして、体がぶるぶると震えた。

 目の前には、ボゥっと浮かびあがるホログラム映像。ただ ...

 なあ、ねーちゃん。
 好きな人が死んだからって、どこかの怪物みたいに泣くことないと思うんだよな。え? 死んでないって? なんだよ、どっちだよ。
 まあとにかくさ、近所にまで聞こえまくってたみたいでさ、今朝ごみ出し行っ ...